病気の克服を目指す研究動向。写真はイメージです。(写真:Adobe Stock)

大阪大学らが酵素処理細胞外小胞「SPLEVs」を開発、サイトカインストームを抑える脂質応答を発見

大阪大学、東海大学、東京大学、筑波大学などの研究グループが、肝細胞由来の細胞外小胞を酵素sPLA2で処理した「SPLEVs」を作成し、動物モデルでサイトカインストームに対する強い抑制効果を確認したと発表した。炎症を鎮める脂質の産生現象を「リピッド・カウンターストーム」と名付け、人工リポソームでも同様の効果を再現した。

病気の克服を目指す研究動向。写真はイメージです。(写真:Adobe Stock)

京都大学、統合失調症向け社会認知トレーニングの日本版を自閉スペクトラム症成人に応用し生活機能改善を確認

京都大学の研究グループは、米国発の社会認知スキルトレーニング(SCST)の日本版を作成し、統合失調症と自閉スペクトラム症(ASD)の成人を対象にランダム化比較試験を実施した。両疾患で表情認知の改善が示され、ASDでは心の理論の改善傾向と生活機能の向上も確認された。

病気の克服を目指す研究動向。写真はイメージです。(写真:Adobe Stock)

大阪大学、透析アミロイドーシス原因タンパク質のisoAsp修飾がアミロイド線維形成を促進する仕組みを解明

大阪大学の研究グループが、透析アミロイドーシスの原因タンパク質β2-ミクログロブリンに生じる非酵素的修飾「isoアスパラギン酸化」がアミロイド線維形成を強く促進することを化学合成タンパク質により示した。既知の病原性変異体を上回る形成能が確認された。

病気の克服を目指す研究動向。写真はイメージです。(写真:Adobe Stock)

九州大学、発達性およびてんかん性脳症DEE35の原因物質ITPの生体内生成経路を解明

九州大学生体防御医学研究所の研究グループは、発達性およびてんかん性脳症35(DEE35)の原因物質イノシン三リン酸(ITP)が細胞内で生成される経路を解明したと発表した。グアニル酸キナーゼ1(GUK1)がイノシン一リン酸(IMP)を誤ってリン酸化することでITPが生じ、GUK1の働きを抑制するとITPA欠損マウスの寿命延長が確認された。

病気の克服を目指す研究動向。写真はイメージです。(写真:Adobe Stock)

東北大学がAI設計の人工タンパク質「IDP1」と極細硬性内視鏡を開発、マウス大腸がんで1回投与により腫瘍消失を確認

東北大学などの研究グループが、AIで設計した生分解性人工タンパク質「IDP1」でコーティングした光熱変換ナノ粒子と、注射針に挿入可能な極細硬性内視鏡による接触型レーザ照射システムを開発した。マウス大腸がんモデルで1回の投与と照射により腫瘍が消失し、40日以上再発しなかったと報告している。

いま、日本の観光は。写真はイメージです。(写真:Adobe Stock)

中国人アニメツーリストの訪日巡礼行動を調査、共通感情形成の5段階プロセスをFrontiers in Psychology誌で報告

Frontiers in Psychology誌に掲載された研究が、訪日する中国人アニメツーリストの巡礼行動を質問紙189件と深層面接18人などで分析した。若年層中心の消費特性と、5段階からなる「共通感情」の形成プロセスを整理し、文化観光の理解に向けた知見を示した。

病気の克服を目指す研究動向。写真はイメージです。(写真:Adobe Stock)

金沢大学が肺腺がんの治療抵抗性に関わる新因子「C/EBPγ」を発見、EMTとDNA修復をつなぐ仕組みを解明

金沢大学と東京都医学総合研究所の研究グループが、肺腺がん細胞で上皮間葉転換とDNA修復を同時に制御する転写因子C/EBPγを同定した。C/EBPγはLZドメインを介してC/EBPβやXRCC5・XRCC6と相互作用し、抗がん剤エトポシドへの治療抵抗性に関与することをマウスモデルで確認した。成果は英科学誌『Cell Death Discovery』に掲載された。