北里大学らがメンタルヘルス支援アプリ「ASHARE」の効果を検証、心理的苦痛の低減を確認
北里大学、産業医科大学、東京大学、労働安全衛生総合研究所の研究グループが、身体活動とメンタルヘルスを自動でモニタリングするアプリ「ASHARE」の無作為化比較試験を実施し、3カ月間の使用で心理的苦痛が有意に低下したことを明らかにした。効果は限定的で使用終了後に消失することも分かった。
北里大学、産業医科大学、東京大学、労働安全衛生総合研究所の研究グループが、身体活動とメンタルヘルスを自動でモニタリングするアプリ「ASHARE」の無作為化比較試験を実施し、3カ月間の使用で心理的苦痛が有意に低下したことを明らかにした。効果は限定的で使用終了後に消失することも分かった。
藤田医科大学の研究グループは、パーキンソン病患者の便中で腸内細菌Akkermansia由来のnanAkk遺伝子量が健常者より多く、Hoehn-Yahr重症度の進行に伴い段階的に増加することを実時間PCR法で確認したと発表した。低コストで迅速な便検査による重症度評価への応用が期待されるとしている。
藤田医科大学の研究グループが、単一糖である機能性オリゴ糖「1-ケストース」の作用機序とヒト介入試験を整理した総説論文を国際学術誌『Foods』に発表した。腸内細菌の遺伝子解析に基づく評価指標「フローラスコア」と組み合わせ、個人の腸内環境に応じて機能性糖質を選択する「精密プレバイオティクス」の枠組みを提唱している。
大阪大学と東京大学医科学研究所の研究グループが大腸がん患者200例の全ゲノム解析を実施し、日本人大腸がんの約45%に腸内細菌毒素コリバクチンによる変異シグネチャーを確認したと発表した。40歳未満の若年発症例では約70%に達し、1965年以降出生の世代で頻度が高い傾向が示された。
東北大学と京都大学などの国際共同研究チームは、細胞内センサー「パイリン」が「CDC42」というタンパク質と相互作用することで活性化される仕組みを報告した。遺伝子変異によりこの相互作用が過剰に強まると、家族性地中海熱などの自己炎症性疾患で見られる過剰な炎症反応につながることを示した。成果は2026年8月にScience Immunology誌に掲載された。
東北大学東北メディカル・メガバンク機構の研究グループが日本人6万8615人のゲノムデータを解析し、ファブリー病の原因となるGLA遺伝子の病的バリアント保有頻度が約1万3723人に1人であることを報告した。該当者は全員女性で遅発型に関連するバリアントを保有し、関連物質lyso-Gb3が基準値を上回っていた。
京都大学と東北大学の研究グループは、Gタンパク質共役受容体が伝えるG12シグナルを人工的に活性化すると、表皮が肥厚しバリア機能が高まることを確認したと発表した。アトピー性皮膚炎など皮膚疾患の治療法開発につながる可能性があるとしている。
東北大学の研究グループが東日本大震災被災者1291名を15年間追跡した調査で、発災15年後も14.7%が臨床的に有意な心的外傷後ストレス反応を抱え、発災1〜2年目の症状悪化が15年後の持続リスクを約5.3倍高めることが分かった。成果はJAMA Network Open誌に掲載された。
東北大学の研究グループは、高血糖環境下で骨細胞のRNA結合タンパク質HuRの働きが変化し、遺伝子発現の転写後調節に影響することを報告した。HuRを欠損させるとTXNIPなどのmRNAとタンパク質の連動性が変化し、糖尿病に伴う骨疾患の理解に資する知見とされる。
東北大学多元物質科学研究所などの研究グループが、波長可変な誘導放出抑制(STED)光源を統合した二光子励起STED顕微鏡法を開発した。使用できる蛍光色素の波長制限を緩和し、50ナノメートルを下回る構造の可視化で、二光子励起STED顕微鏡として世界最高クラスの空間分解能を達成したと発表した。