京都大学がSLF2・SMC5遺伝子異常を骨髄不全症・骨髄異形成症候群の原因遺伝子として提唱、患者iPS細胞で病態再現
京都大学などの研究グループが、SLF2・SMC5遺伝子の先天的な異常が遺伝性骨髄不全症や骨髄異形成症候群の発症に関わることを患者由来iPS細胞の解析で示した。遺伝子編集による異常の修復で造血障害が改善したことも報告された。成果は国際学術誌『Leukemia』に掲載された。
京都大学などの研究グループが、SLF2・SMC5遺伝子の先天的な異常が遺伝性骨髄不全症や骨髄異形成症候群の発症に関わることを患者由来iPS細胞の解析で示した。遺伝子編集による異常の修復で造血障害が改善したことも報告された。成果は国際学術誌『Leukemia』に掲載された。
東京慈恵会医科大学と東京大学の研究グループが、黄色ブドウ球菌バイオフィルムの菌体外マトリクスにリン脂質L-PGが存在し、細菌同士を接着させる役割を担うことを発見した。分解酵素PLA1による分散作用も確認され、難治性感染症への新たな制御法の検討につながる可能性がある。
東京大学とヨーク大学の研究グループが、陽電子の3光子崩壊を利用した幾何学的イメージング原理を確立し、既存のPET薬剤18F-FDGを用いて多孔質物質中のポジトロニウム比率画像化に世界で初めて成功したと発表した。がん悪性度評価などへの応用が見込まれるとしている。
理化学研究所の研究チームは、細胞型ワクチン「人工アジュバントベクター細胞(aAVC)」の投与によりNK細胞とキラーT細胞が腫瘍組織内で協調し、キラーT細胞が浸潤しにくい「コールド腫瘍」を治療応答性の高い状態へ転換する仕組みをマウスモデルで確認したと発表した。CCR5-CCL5経路とCXCR3-CXCL9経路が両細胞の連携を仲介していることも示された。
琉球大学、近畿大学、順天堂大学、横浜市立大学、東北大学、理化学研究所などの研究グループが、がん細胞が活性酸素を取り除いて自身を酸化ストレスから守る新たな仕組みに関わる2つの酵素を明らかにした。防御機構を阻害し細胞死を促す新たながん治療標的としての応用が期待される。
量子科学技術研究開発機構(QST)などの研究グループが、中高年発症の精神症患者37名を対象にPET検査を実施し、約65%にタウ病変を確認したと発表した。健常対照者では約15%だった。アルツハイマー病型と非アルツハイマー病型がほぼ半数ずつみられ、タウ病変と実行機能低下の関連も示された。
京都大学の滝田順子教授らの研究グループが、小児の稀な肝腫瘍「肝未分化胎児性肉腫」について、良性腫瘍「肝間葉性過誤腫」から段階的に悪性化する遺伝子変化を全ゲノムシークエンス解析で明らかにした。両者は共通してC19MC領域の構造異常を持ち、TP53遺伝子の異常が加わることで悪性化することが分かった。リキッドバイオプシーによる診断・効果判定への応用可能性も示された。
京都大学の研究グループが、スマホアプリでの体重管理支援と週1日の置き換え食を組み合わせた12週間のオンライン減量プログラムを開発した。予備的ランダム化比較試験の結果、統計学的に有意な体重減少と約8割の継続率、重篤な副作用のない安全性が確認された。
大阪大学、東海大学、東京大学、筑波大学などの研究グループが、肝細胞由来の細胞外小胞を酵素sPLA2で処理した「SPLEVs」を作成し、動物モデルでサイトカインストームに対する強い抑制効果を確認したと発表した。炎症を鎮める脂質の産生現象を「リピッド・カウンターストーム」と名付け、人工リポソームでも同様の効果を再現した。
京都大学の研究グループは、米国発の社会認知スキルトレーニング(SCST)の日本版を作成し、統合失調症と自閉スペクトラム症(ASD)の成人を対象にランダム化比較試験を実施した。両疾患で表情認知の改善が示され、ASDでは心の理論の改善傾向と生活機能の向上も確認された。