日本

厚労省実証で整理された大阪の外国人健診受入れモデル──丸紅とTIMC OSAKAが関与した中国富裕層向け事例

日本の医療制度と最新動向。写真はイメージです。(写真:Adobe Stock)

 厚生労働省「地域の医療・観光資源を活用した外国人受入れ推進のための調査・実証事業(令和6年度事業結果の概要)」をもとに、大阪地域の実証内容と得られた示唆を整理する。

 大阪では、健診(TIMC OSAKA)と高級ホテル、観光コンテンツを組み合わせた滞在プランを造成し、中国(上海)富裕層を対象にモニター実証や現地調査を行った。

資料の位置づけと公表情報

  • 資料名:地域の医療・観光資源を活用した外国人受入れ推進のための調査・実証事業 令和6年度事業結果の概要
  • 所管:厚生労働省
  • 公表日:提示資料内では明記を確認できていない

大阪事例:何を実施したのか

 大阪地域では、滞在プランの造成、中国人富裕層によるモニター実証、上海現地視察、デプスインタビューを通じて、日本の健診と観光を組み合わせた受入モデルを検証した。

 丸紅の海外基盤を活用し、健診、高級宿泊施設、大阪観光局と連携した観光コンテンツを組み合わせる構成が採用された。

滞在プランの造成(モデル設計)

  • 送出国・市場:中国(上海)
  • ターゲット:40〜50歳の健康意識が高い富裕層
  • 日程:3泊4日
  • 価格:1人あたり約150万円
  • 医療資源:PET-CT、CT、MRI、内視鏡等を含む健診(TIMC OSAKA)
  • 観光資源:大阪観光局と連携した高付加価値観光

 健診は2日間で実施され、健診後に観光を組み込む流れが示されている。

モニター実証(2024年11月17日〜11月20日)

 中国人富裕層4名を対象に滞在プランのモニター実証を実施し、アンケートおよびヒアリングにより評価と課題を収集した。

高評価として整理された点

  • リムジンタクシーによる移動
  • 個室整備によるプライバシー確保
  • 個人情報管理
  • 富裕層医療渡航者向けの設備

課題・ニーズとして示された点

  • 健診項目の柔軟性
  • 結果説明のスピードと方法
  • 放射線被ばく説明
  • 医師情報の可視化
  • 健診後の治療・生活指導体制
  • 短期滞在・直前変更を前提とした観光設計

上海現地調査と比較視点

 上海の富裕層向け健診センター4施設を視察し、価格、健診スピード、結果提供、DX対応などを比較した。

 価格面では上海が相対的に安価であり、DXや結果提供の迅速性が整理されている。

デプスインタビュー(中国人15名)

 中国人15名へのデプスインタビューを通じ、日本で健診を受ける動機や判断プロセスが整理された。

参考文献

地域の医療・観光資源を活用した外国人受入れ推進のための調査・実証事業 令和6年度事業結果の概要(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/001476945.pdf


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